東京都写真美術館 - 下岡蓮杖展・「黒部と槍」2014年05月04日 11:08

この記事で書いたようにアクシデントで情報処理技術者試験に出席できなくなった午後に東京都写真美術館東京国立博物館へ行ってきました。

ゴールデンウィーク中に1回は時間が取れそうなのとロバート・キャパ展は開催期間が1週間長いのと他の展覧会と混ぜないで見たかったのとで, 下岡蓮杖展と「黒部と槍」を選びました。 パッケージ券1,300円。個別に買うより100円引きです。

没後百年 日本写真の開拓者 下岡蓮杖

下岡蓮杖については, 名前と日本の写真黎明期のパイオニアであることくらいしか知らなかったので, 実物を見て感動しました。 ほぼゼロから始めて写真術を習得した努力は想像もつきません。

蓮杖の名前の由来は初めて知りました。

探したらこんなページが。

東京都写真美術館での開催終了後, 巡回します。

黒部と槍~冠松次郎と穂苅三寿雄

こちらは山岳写真のパイオニア。 縁のない世界ですが山の写真を見るのは好きです。 心肺能力に余裕のない元小児ぜんそく患者には厳しい世界です。

国立博物館の記事はこれ

東京国立博物館 - 開山・栄西禅師 800年遠忌 特別展「栄西と建仁寺」2014年05月04日 11:22

この記事で書いたようにアクシデントで情報処理技術者試験に出席できなくなった午後に東京都写真美術館と東京国立博物館へ行ってきました。

開山・栄西禅師 800年遠忌 特別展「栄西と建仁寺」

東京国立博物館パスポートの特別展3展目です。 音声ガイド515円。

臨済宗の開祖栄西と建仁寺についての特別展です。 少しだけですが自筆文書もありました。 手書き文字には人となりが表れるので見逃せません。

目玉展示は建仁寺のお宝である俵屋宗達や海北友松の国宝・重要文化財の作品なんでしょうね。

長崎・春徳寺の大きな涅槃図が展示されていました。 清時代の中国で作られたものです。 春徳寺さんにこんなお宝があったとは初めて知りました。

本館7室に関連展示として尾形光琳の重文「風神雷神図屏風」も展示されています。

本館11室には蓮華王院本堂つまり三十三間堂の千手観音立像3躯が展示されていました。 Wikipediaの記事を見ると1001躯のうちの5躯が奈良・京都・東京の国立博物館に寄託されています。

20号像(湛慶作)が奈良、30号像(湛慶作)が京都、40号像(湛慶作)、493号像(院承作)、504号像(隆円作)が東京の国立博物館に寄託されている。

位置と番号は一対一で対応が確定しています。 左上角から下へ1号・2号と番号が付けてあります。 左上から2躯目が11号です。 最上段が□□1号で最前列が□□0号になります。 じゃあ三十三間堂のその場所はどうなっているんでしょうか。 今度京都に行ったときに見てきましょう。

東京国立博物館の3躯は鎌倉再建像から慶派・院派・円派のそれぞれから1躯が選ばれていて比較できるようになっています。

3躯が三角形に並んで集団の力を感じます。 複数の最小は2ですがもっと強いものが3にはあります。 三尊像が多く造られるのもそのためかもしれません。

三十三間堂の千手観音立像についてはこの記事がおすすめです。

東京都写真美術館の記事はこれ

2014-05-01 京都旅行2014年05月04日 11:25

4/29~30に京都・奈良・大阪旅行を予定していたのですが, 天気予報の悪さに直前で5/1~5/2に変更しました。 メーカー勤めなので今年の休日パターンでもひとまとめの連休なのです。

今回の消費税改定前に購入したEX-ICの商品をを4/1以降に変更した場合, 改定前の価格が適用されるので, 新横浜―京都のIC早特(タイプB) の価格は11,160円のまま。 片道で320円, 往復で640円助かります。

京都国立博物館の特別展「南山城の古寺巡礼」は別記事にします。

東寺・金戒光明寺・永観堂・三十三間堂・京都国立博物館の5か所になりました。 前日も休みなので出発を2時間早めて永観堂を追加しました。 京都国立博物館の後, 夕食を取ったらほっとして6か所目に行く気力がなくなってしまいました。予定にあった高台寺は次回以降にします。

◎東寺

新幹線からバスへの乗継時間を短くしたら見事に2分遅れ。 八条口のコインロッカーに荷物を入れて市バスの一日乗車券カードを買ってバス停に着いたら2分足りませんでした。 移動ルートを最適化すると間に合うのかなぁ。

近鉄電車で東寺駅まで。 初PiTaPaです。 徒歩で東寺へ向かいます。

南大門から東寺境内に入ります。

まず大師堂(御影堂)にお参りします。

拝観券は五重塔・金堂・講堂と観智院と宝物館まで全部入りで1,300円。

○五重塔初層

春期特別公開で4/26(土)~5/25(日)公開中です。 五重塔内部を拝観するのは初めてです。 内部は極彩色に装飾されています。 適度に古びているので寛永再建時のままなんでしょうか。

○金堂と講堂

金堂と講堂にもお参り。

東寺のお堂では他の寺院にない緊張感を感じます。 同じような感覚があるのは法隆寺の西院伽藍の内側と唐招提寺の御廟前でしょうか。

○観智院

北門から出た東側にあります。 ここも春期特別公開で3/20(木)~5/25(日)公開中です。 宮本武蔵筆の水墨画が残っています。

本尊の五大虚空蔵菩薩坐像は入唐僧が持ち帰ったものと伝えられています。 なるほど雰囲気が違います。

○宝物館

戻って北門から宝物館へ。 同じく春期特別公開で3/20(木)~5/25(日)公開中です。

元食堂本尊の巨大な千手観音立像があります。 1930年の火災で焼損し修復されたものです。

◎金戒光明寺

東寺からはバス移動。 最初の遅れを引きずって予定より15分遅れで到着。 岡崎道バス停で降りてちょっと戻って表から入ります。

○御影堂

本堂(御影堂)にお参り。 左側に渡海文殊形式の文殊菩薩坐像が祀られています。 右側には観音菩薩立像(吉備観音)が祀られています。 どちらも廃れた寺院から移されたものです。 もともとは本尊級の仏像です。

外へ出たら黒い雲が近づいてきてわずかに雨粒が落ちてきました。 天気予報どおり。

○阿弥陀堂

雨がやむのを待って阿弥陀堂にお参り。

◎永観堂

金戒光明寺からは徒歩移動。 予定より25分遅れで到着。

拝観料600円。

紅葉が有名なお寺ですが新緑も鮮やかです。 緒堂入口から入って内部で廊下がつながっている構造です。 ずっと板の間なので冷え性人間には辛い造りです。 紅葉の季節の夜間拝観になるとジンジン冷えてきそうです。

○御影堂

観光客の興味を引くものがないのか広い御影堂には誰もいません。 一人でお参り。

○阿弥陀堂

阿弥陀堂で阿弥陀如来立像を拝観。 大きな像ではないんですね。 他に類例がないわけではないそうですが珍しい形態なのは確かです。

阿弥陀堂の内部は極彩色の装飾が修復されています。 照明が暗いので違和感はありません。 左奥の一角だけ修復前の状態で保存されています。

◎三十三間堂

永観堂から東天王町バス停まで戻ってバス移動です。 予定より20分遅れで到着。 遅れっぱなしですね。

○三十三間堂

正式には蓮華王院本堂。 中尊の千手観音坐像にお参りした後すぐに千手観音立像20~40号の場所へ。 20~40号のあるべき位置には代わりに立て札がおいてありました。 他にも修復中で空いている一角がありました。 1001躯全部が揃っているのを見ることは困難そうです。

拝観時間終了ギリギリの16時55分までいて向かいの京都国立博物館へ。別記事にします。

夕食は今熊野で。 炙り親子丼とミニ梅わかうどんセット1,080円。 食べ終わったらほっとして6か所目に行く気力がなくなってしまいました。予定にあった高台寺は次回以降にします。

今熊野バス停から京都駅へ戻ります。 近鉄京都駅ビルの1階の名店街みやこみち内の食品専門館ハーベスで買い物。 進々堂のクロワッサンと飲み物。 コインロッカーから荷物を出して徒歩でホテルまで。

1日の歩数計は27,610歩。普段の2倍以上です。 できるだけバス移動で徒歩を減らしたつもりだったのですが。

5/2の京都・奈良・大阪旅行は別記事にします。

京都国立博物館 - 特別展覧会「南山城の古寺巡礼」2014年05月04日 11:47

5/1~5/2の京都・奈良・大阪旅行の一環で5/1に京都国立博物館の特別展覧会「南山城の古寺巡礼」を見てきました。

東京国立博物館のパスポートの特別展4展目です。 音声ガイド520円。

タイトルにあるように京都と奈良の間に点在するお寺がテーマです。 地図を見ると文字どおりに点在していてまとめて見られる本展覧会は貴重です。

こんなにたくさんの歴史のあるお寺があるとはさすがに古都周辺地域です。 これだけ自分で回ったら何日もかかってしまいます。

関係者の皆様ありがとうございます。

2014-05-02 京都・奈良・大阪旅行2014年05月04日 12:00

2日目の朝はまだ京都にいます。1日目はこの記事

奈良国立博物館の特別展「武家のみやこ 鎌倉の仏像-迫真とエキゾチシズム-」は別記事にします。

◎東寺生身供

5時起きで東寺の生身供に参加しました。

目が覚めたらいきなり頭痛でどうするか迷いましたが, 生身供に参加する機会はそうそうないので, 昨夜買っておいたクロワッサンを食べて元気を出します。 消化器に炭水化物が入ると元気になるのは生きている証拠。

5時35分にホテルを出て予定どおりの約10分で東寺慶賀門着。 さすが京都。初めてのコースでも曲がる交差点さえ確認しておけば全く迷いません。 途中で東寺へ向かっているらしい人を何人かみかけました。

慶賀門から東寺境内へ。 西院の門の前にはすでに何人か集まっています。 修学旅行中の小学生もやってきました。 地元の人でなさそうのは他に若い二人連れくらい。 それでもたぶん地元率の低い日だったと思います。

○生身供

鐘が鳴り終わると御影堂(大師堂)へ。 もう読経が始まっていました。 ご近所の常連の方々の邪魔にならないように後ろの隅に座ります。 目の前は小学生たち。 ところが座った位置が良くないのかご本尊がよく見えません。

いろんなブログで紹介されているようにあれが和讃なんですか, 歌うように調子を付けて弘法大師を讃える言葉を皆さんで唱えます。 在家勤行法則(ざいけごんぎょうほうそく)を持っていないので聞いているだけ。

6時25分くらいから仏舎利を頭と両手に授けていただく行事が始まります。 2周目に入ったところで呼んでいただいて最前列へ。 頭を垂れて両手を前に出しておくと, 頭と手の上に袋を載せていただきます。 残念ながら超能力はないので中身が何なのかはわかりません。 でも仏舎利にこんなに近寄れる機会は他にありません。 貴重な体験でした。

6時45分くらいに帰る方が急に増えて終わったなという感じになるので御影堂の外へ出ます。 けっこうな時間正座していたのに足もしびれず, そういえば頭痛のこともすっかり忘れていました。

ホテルの朝食が7時からなので急いで戻ります。 東寺の外へ出たら急に頭痛が戻ってきました。

6時58分にホテル着。歩数計は約4,500歩。

○音紀行

全くの偶然ですが3月9日4時10分~13分にNHK総合で放送されたフィラー番組の音紀行「千年の古都に鐘の音響く~京都市」で生身供の映像が紹介されていました。 キーワード「古都」でヒットして自動録画されたようです。

SDなのでソースはかなり古いものだと思います。 写真はこことかにあるのですが映像は貴重です。

テロップではしっかり「鎌倉時代から」となっていました。

◎奈良へ

戻ってきた頭痛にまいってチェックアウトが遅れてしまいました。近鉄京都駅を出発したのが予定より約30分遅れ。 モバイルSuicaを使います。せっかく作ったPiTaPaを使わないのは, Suicaの方がポイントのたまり方が速いためです。

◎奈良国立博物館 - 特別展「武家のみやこ 鎌倉の仏像 -迫真とエキゾチシズム-」

別記事にします。

◎新薬師寺

バス移動で新薬師寺へ。 奈良交通バスで使えるICカードはCI-CAとICOCAとPiTaPaだけです。 Suicaは使えません。 今日のためにPiTaPaを用意したようなものです。

破石町(わりいしちょう)バス停で降りてちょっと戻った交差点を右へ向かいます。 緩やかな坂道をのぼっていきます。 住宅地の中を進むので道を間違えたかと不安になりますが, 山の辺の道と合流するところで看板を見つけて右へ。 このコースだと新薬師寺へは裏を回って入った感じになります。

拝観料600円。

静かな感じの良い小さなお寺でした。

新薬師寺本堂

画像をクリックすると拡大表示します。 横1262ピクセルあります。

○本堂

本尊薬師如来坐像と十二神将立像(1体は補作)と本堂の建物が国宝です。 ご本尊は平安時代の作で十二神将立像と本堂は奈良時代に作られています。 1300年前に作られたものが大切に守られて伝えられている, それだけで感動してしまいます。

ご本尊にお参りしてから須弥壇の回りを巡りつつじっくり拝観します。

薬師如来坐像は如来像には珍しく見開いた目が特徴です。 これだけのことでずいぶん印象が違います。

生まれ年の干支担当の神将にろうそくを供えました。 本堂の内側はゆったり時間が流れている感じがして心地よい空間でした。

新薬師寺本堂東側

本堂の周りを一周。東側にまるでステンドグラスのような不思議なものが...

あとで調べたら確かにステンドグラスでした。 賛否両論というよりは受け入れられない方が多いようですが, 個人的にはこれくらいの冒険は許してもいいのではないかと思っています。 建物を壊したらいけませんが, 雰囲気を壊したのは結果論としてダメでも, やってみないことにはわかりません。 失敗するのは目に見えていたと思う方も多いでしょうが, それでも失敗しないと人類は進歩しません。 失敗を恐れつつ進歩することは困難です。

帰路は入江泰吉記念奈良市写真美術館前を通るコース。 奈良教育大学のグラウンドに敷地内で行われた新薬師寺旧境内遺跡の発掘についての掲示板がありました。 報告書もあります。 高畑町バス停へ歩いてしまったのですが, 地図を見ると破石町バス停へ戻っても同じくらいの距離でした。

予定より20分遅れくらいでまだ回復できていません。

◎興福寺

○北円堂

興福寺北円堂が4月26日(土)~5月11日(日)特別公開ということで, 昼食時間を削って急遽予定に入れました。 東向商店街の途中から左折して興福寺へ向かいます。

拝観料300円。

本尊弥勒如来坐像と四天王像も国宝ですが, 無着・世親の肖像彫刻が見事。 誰も本人を見たことがないのに, 実在感のある不思議な感覚。

なかなか立ち去りがたく, 時間が過ぎていきます。

昼食をスキップしてようやく予定に戻りました。

◎大阪へ

近鉄奈良駅から快速急行大阪難波行に乗って発車を待っていたら, あとから小学生の集団が乗ってきました。 小学生に文句があるわけではないのですが, 今朝は5時起きで大阪までゆったり行きたかったので, 避難することにしました。 ところが後ろの車両, 後ろの車両ほとんどに小学生の集団が乗っていて, 一般客は2両に集中している状態でした。

やむを得ず次の急行大阪難波行に変更。 ここでまた遅延発生。

ところが鶴橋で乗り換えるはずが, 寝過ごして大阪難波まで来てしまいました。 せっかくなので地下鉄で別経路をと思ったのが運の尽き。 乗り換え時間のロスが響いて藤田美術館の閉館に間に合わなくなるという大失敗。 あとで調べたら西梅田乗換が正解でした。 東西線は土地鑑がないので思いつきませんでした。 藤田美術館の曜変天目茶碗は次の機会にします。

◎あべのハルカス美術館 - 開館記念特別展 東大寺

藤田美術館をスキップしたので次に予定していたあべのハルカス美術館へ向かいます。 別記事にします。

◎日本橋

初日本橋です。 堺筋線の恵美須町駅から。

中古店と工具店には入りたくなってしまいます。 懐かしい感じのオーディオショップが残っているのが頼もしい。

昼食抜きが堪えたのか, 胃が痛くなってきました。 1時間くらいでざっと回ってギブアップします。

恵美須町駅からJR大阪駅へ。 京都駅で荷物をコインロッカーから取り出して新幹線で帰るだけです。 新快速は大混雑だったので快速電車にします。 日本橋を早めに切り上げたので余裕があるのです。

昨日は高い駅弁を買ってしまったので反省して, 京都駅八条東口近くのコンビニで大阪寿司セットを購入。 さらにお土産を買う時間もできました。 元の予定ではそんな時間はありませんでした。 会社向けにはとにかく数の多いものを2箱。 自分用にはふりかけのセット。

2日の歩数計は26,413歩。 あちこち予定を飛ばしたり切り上げたりしたのに昨日と大差ありません。

天候は1日, 2日とも問題なかったので予定変更は大成功でした。